2023年9月4日月曜日

体温計の新しい使い方 

 


絵本「ねこのおいしゃさん」を読んでから、自分たちもお医者さんになりたい!と遊びが発展した2歳児のお部屋の一角には「すずらん病院」があり、毎日たくさんのお医者さんや患者さんが通っています。病院には聴診器や体温計、ハサミやペアン(刃のない挟む器具)もあります。今日の患者さんはお医者さんから体温計を渡されると、脇に挟まず、なんと!歯を磨き始めました。体温計は歯ブラシに変わったのです。大人と違い、柔軟な考えを持つお医者さんは、この後怒ることもなく、自分まで歯を磨き始めました。今日の診察は「歯磨き指導」になりそうですね。

今回の名もなき遊びの中には

・体温計の形を見て、歯ブラシに見立てるユニークな発想は、豊かな感性と表現が備わっていることが感じられます。

・お友達の発想を面白いと感じ、一緒に遊びを共有して楽しめるところが、共同性を感じました。

・絵本や病院に通う自分の実体験から、「病院ごっこ」を通して、健康な心と体や言葉による伝え合いが育っています。(C・K)


 フラフープ線路

 


フラフープを出して遊んでいたときのことです。たくさん並んだフラフープをジャンプして遊んでいる子が多い中、どこからか「ブッブー!」と声が聞こえてきました。見てみると、1歳児のA君がフラフープを線路のようにして車や新幹線を走らせて遊んでいます。それに気がついた他の子ども達もフラフープを横に並べ同じように車を走らせていました。他にも食べ物や人形を並べてみる子がいるなど、フラフープ1つでも様々な遊び方を楽しんでいました。

今回の名もなき遊びの中には

フラフープが線路に見え、車を走らせてみよう!と新しい遊び方を考えた思考力の芽生え、また、お友達の遊びを見て楽しそう、一緒にやってみたいと真似て遊びが広がっていく姿に共同性を感じました。これから言葉が更に増えていくことで言葉による伝え合いが芽生え始め、更に遊び方が広がっていくのではないかと感じました。(I.F)