2026年10月1日木曜日

「氷ペンのマジック」

 


 色水で作った氷のペンで、白い紙にお絵かきをしたA君。鮮やかな緑色が描かれていました。その後、桶の中の水に紙を入れると描かれたはずの色がふわぁ〜っと広がっていきます。A君は「みどりだー。」と言いながら透明な水に混ざっていく緑色から目が離せません。水と色から生み出された発見に、心を躍らせていたのでした。


この名もなき遊びの中には!

・色水氷で描いた色が乗った紙を水の中に入れてみようと自ら考え、実行した姿に思考力の芽生えが感じられます。

・ただ描くだけでなく、それを水の中に入れたことでどんな事が起こったのかを見て、感動する姿から豊かな感性と表現が見られます。(C・G)


「ポイ捨てパトロール」


 クラスで新聞紙遊びをしているなかで、ブロックで遊んでいたKくん。どうやら、ブロックで作った作品を道路に見立て、そこにトミカを走らせて遊んでいるようです。その道路をよく見てみると、ブロックの小さな穴全てに新聞紙が詰め込まれてあります。担任がその新聞紙について聞いてみると、「道路にあるゴミだよ。」と教えてくれました。


この名もなき遊びの中には!

・ブロックを道路に、新聞紙をゴミに見立てるところでは思考力や豊かな感性と表現が見られます。

・「道路にあるゴミだよ」と言葉で作ったものを表現する様子は言葉による伝え合いが見られます。(A・K)


2026年9月30日水曜日

「いつもより多く回しておりますの原理」

 

 「今日は寿司を作るんだ」砂場でいつものようにごっこ遊びを楽しむA君、地面に落ちていた木の棒を持ったまま、お寿司を入れる器を探しに出掛けたのですが、コップを手に取り、棒をじっと見つめた次の瞬間!さっと棒にコップを被せるとくるくるくる〜と回し始めました。なぜ、人は丸い物と棒をみると回したくなるのでしょうか?

 今回の名もなき遊びの中には、

  見立てて遊ぶ力が育っています。4歳になると、目の前にある道具を頭の中で組み合わせ何かに見立てて遊ぶ力が発達します。丸いコップ(回る)と棒(かき混ぜる)が組み合わさると・・・コマかな?ヘリコプターのプロペラかな?といろいろなイメージが膨らんできます。また、回すことが出来た。という成功体験の後は「もっとやりたい」という意欲に繋がっていきます。


2026年9月1日火曜日

「Hちゃんのタンポポ仮説」

 

園庭に猫じゃらしがあるのを発見したHちゃん。春にたんぽぽの綿毛を飛ばしたのを覚えていたのでしょう。早速猫じゃらしを手に取り、「ふー」と息を吹きかけてみます。しかし何度も吹いてみても、猫じゃらしが揺れるだけです。揺れる猫じゃらしを不思議そうな表情で見ながら、何度も挑戦しているHちゃんでした。

今回の名もなき遊びの中には!
・たんぽぽの綿毛を吹いた過去の経験をもとに、目の前の物である猫じゃらしを結びつけ、「猫じゃらしでも吹けば飛ぶのではないか?」と予想し、試す姿が見られました。経験を関連付けながら予想し、実際に確かめようとするその姿から、思考力の芽生えが伺えました。
・また、猫じゃらしという自然物に興味を持ち、触れたり吹いたりしている姿からは、自然との関わり・生命尊重の面も育まれていることを感じました。(M.I)

「恐竜劇団」

 

お部屋の一角にあるトンネルの上に何やら沢山のおもちゃを並べて遊んでいるSくん。よく見てみると、恐竜の小さなフィギュアで、「いっしょに遊ぼうよ」「いいよ」と一人で何役も演じて遊んでいます。どうやらSくんはこのトンネルを恐竜が集まる広場に見立てたようです。端に置いた恐竜も忘れずに触りながら、遊ぶ姿がなんとも可愛らしいです。暫くするとままごとのパンを持ち出し「はいどうぞ」「もぐもぐおいしいね」とお世話をしていました。

この名もなき遊びの中には!
・広場に見立てたり、なりきって遊ぶ姿には思考力や豊かな感性の表現が見られます。
・食べ物をあげるなど、お世話をする姿からは道徳性の芽生えが見られます。
                                   (A・H)

2026年8月7日金曜日

「のび〜る手」

 

積み木を重ねて「誰のが一番高いか!?」の競争をしていました。どんどん高くなり、自分達の背の高さを超えてくると、上に重ねるのが難しくなり、背伸びをしながら積み重ねていました。それでもとうとう届かなくなり、「どうしよう、なんかないかな?」周りを見渡していた子ども達。
大人の感覚では、椅子か?何か上にのる為の物を持ってくるのかな?と様子を見守っていると……後ろにあるままごとコーナーからトングを持ってきて、積み木を挟んで、再び高く積み重ねていきました。
また、一度壊れてしまい「もういっかいやろう!」と再チャレンジをする時は、始めからトングを使って器用に積み重ねて遊んでいました。

今回の名もなきあそびの中には、
友達と力を合わせて遊ぶ協同性や、「どうしたら高く積み重ねられるか?」と思考錯誤しながら、遊びを広げ、楽しさを継続している様子が伺えました。また、トングは指先で「つまむ」「開く・閉じる」を繰り返して使用する道具なので、手指の力と器用さも育っているのだと感じました。

2026年8月4日火曜日

「キラキラ落とし」

 

水遊び中、「あ!」という子どもの声で振り返ると、「見て」というように目配せをしてくれました。コンテナの格子部分に表面張力で水が張っています。しばらく観察した後、指で触れてみることにしたようです。スッと水滴が落ち、格子部分に水がなくなると、また次の格子部分に触れてみる…。思い切り指を入れると水滴が落ち、少しだけ触れると”ぷるん”と水が跳ね返ることを見つけたようです。夢中になって何度も水の動きを観察していました。

今回の名もなきの遊びの中には!
偶然発見し、面白いと感じた遊びを自分で広げ、水の性質に触れていました。じっくりと遊びに夢中になることで、”不思議”と思う力や身近な事象に関心が高まっていきます。