2026年5月7日木曜日

「秘湯〜さくらの湯〜」

 

 満開だった園庭の桜が散り、地面にはその花軸やがくがたくさん落ちていました。5歳児のT君はその花屑を熊手で集め亀の容器に集めます。それはそれはたくさん集め、最後には自分もその中へ。「さくらのお風呂だ!」と楽しむT君の姿に、熊手が自然と湯かき棒に見えてきます。色は残念ながら茶色に変わってしまっていた花屑でしたが、混ぜるたびに茶葉のような爽やかな匂いがし、その贅沢なさくら風呂をしばらく楽しんでいました。 今回の名もなき遊びの中には! たくさんのさくらの花屑を根気よく集める健康な心と体、それをお風呂に見立てた思考力の芽生えや自然との関わりが、この遊びの中から感じられました。(Y・S)



「木(気)になる音」

 



 T字スコップを手に、KくんとRちゃんは園庭探索をします。2人の目に留まったのは垣根にある木々です。Kくんがはじめに木の幹を叩いてみます。「う〜ん」というと隣の木に移り、またトントン、と叩いて音を確かめました。それを見たRちゃんも一緒に木を叩いてみたり、揺らしてみたり… 。そこから「う〜ん」「これはどう?」「あはは楽しい!」と、2人で考えたり、笑い合ったりしながら木の点検は続いていくのでした。


今回の名もなき遊びの中には・・・

・2人で楽しそうに木々を叩きあう姿には、お友達と一緒に過ごす中で協同性や社会生活の力が育まれています。また、木ごとの音の違いにも気が付き、身近な自然現象に興味・関心が高まっているように感じました。(S・N)


2026年4月30日木曜日

「椋の実の隠れ家」


園庭にはたくさんの遊具があります。その遊具には必ず隙間や穴が出現します。3歳のSちゃんは毎日欠かさず椋の実拾いをしています。椋の実を集めている時にジャングルジムの中を通った時にこの穴を見つけました。穴を見つけると入れてみたくなるのが子どもの習わしです。しかも穴と椋の実はシンデレラフィットでした。こんな気持ちいいことがあるでしょうか?小さな手で夢中に詰めていました。

今回の名もなき遊びの中には!
自然物と人工物の大きさを見比べる中で、同じ大きさに気付き、好奇心を持って遊びをさらに深められたと思います。

2026年3月3日火曜日

服にくっつくハンバーグ

 

 ままごとで遊んでいたSくん。食材の入った箱に手を入れて取り出しては、保育教諭に「これは何?」というように見せます。これはいちご、これは白菜…そんなやり取りをしている間に、取り出したハンバーグが手から滑り落ち、曲げていた肘の中で止まりました。自分の腕で止まったハンバーグを見つめた後、今度は手に持ち替えて洋服にマジックテープ部分を何度も押し付けるSくんでした。 今回の名もなき遊びの中には! ・食材名を知りたがる姿から「言葉による伝え合い」に似たものが芽生えています。 ・落ちたおもちゃが偶然肘で止まったことをきっかけに、くっつくかもしれないと仮説を立てたことは「思考力の芽生え」かもしれません。(A.H) 
 



どれがよく滑る?

 

 公園で遊んでいたKくん。砂を手に持ち滑り台へ落とします。すると砂は滑り台内で止まりました。今度は枝を拾ってきて同じ様に落とすとやはり止まってしまいます。すると「ブッブー」と一言。どうやら滑り台の下まで滑る物を探しているようです。
次は石を何個か持ってきて落とすと、コロコロ転がり何個か滑り台を流れる様に滑っていきます。「せいかい」と言って、何度も何度も繰り返していました。途中石が下で止まると、もっと高い位置から転がしてみたり、位置を調整します。しばらくして友達が「滑り台で滑りたいよ」とKくんに伝えると、すぐに砂も石も枝も手でどけて綺麗にしてくれました。

今回の名もなき遊びの中には!
・石や枝、砂の性質や重さを遊びを通して確かめ、どうすれば納得できる場所まで行くのかを試行錯誤する姿がありました。これは、思考力の芽生えを感じます。
・友達が来た際には、気持ちに折り合いをつけて行動をしています。その姿は道徳性の芽生えにも繋がっていると感じました。(I.S)






2026年2月16日月曜日

椋の実ころがし 

園庭遊び中、マルチパネの溝に何かを転がしているRちゃん。小石かと思ったら、椋の木から落ちる丸い実でした。溝をレールにしてコロコロ転がる実が面白かったようで、指で突きながら転がして楽しんでいました。その様子をじっと観察していると、こちらに気づき、「先生、あっちに落ちてるから拾っておいで」と椋の木の方を指さして教えてくれました。

今回の名もなき遊びの中には!

・木の実をボールに、玩具の溝をレールに見立てて転がす姿には、自然との関わりや思考力の芽生えを感じます。

・こちらの様子に気付き、同じ実が落ちている場所を教えてくれる姿には、道徳性の芽生えと言葉による伝え合いがありました。(K.N)


雪だるま風(ふう)泥だるま

寒さが増し、園庭の土がぬかるむことが多くなってきました。そこで泥を使ってお団子を作るTくん。湿っている土はお団子が作りやすく、近くにあったサッカーボールの上にお団子を乗せ始めます。「何を作っているの?」と聞くと「雪だるまだよ」と、サッカーボールとお団子を雪に見立てて雪だるまを作っていたのです。その後「鼻も作らないと」と言い、畑で育てている人参の様子を観察している姿もありました。 今回の名もなきの遊びの中には! サッカーボールの安定が特に難しく、バランスが取れるように何度も挑戦する「健康な心と体」、ボールと泥団子を組み合わせて雪だるまだと見立てる「豊かな感性と表現」、どのようにすればバランス良く積み重ねられるか「思考力の芽生え」が見られました。(R.K)