2020年4月13日月曜日

「宝保育園の危機を子どもたちが救う!」



 宝保育園のお庭は、硬い地面、粘土質の地面、さらさらな地面....とお庭と一口に言っても、場所によっていろいろな地面があります。

 今日は硬い地面でのお話です。

 3歳児のNちゃんが、「先生見て!穴が開いてる!」と言うので、どうしたことかと見に行くと、広く地割れした地面が見られました。最近雨が降らなかったので、乾いて出来たのでしょう。
「何で、出来たんだ?」と聞くと「地震かな?」「あ〜鬼だわ!この前鬼が来た時に金棒でドン!てしたからだ!」(節分に鬼・・・来ました)
 それを聞くと、みんな各々想像したのか、シーンと静まり返りました。
「じゃあ、このままにしておいたら、地面が割れてみんなが落ちるってこと?どうしよう。」と投げかけると・・・・





倉庫に駆け出し、シャベルを持ってきたり、バケツを持ってきました。

「穴を埋めよう。」そう言うと、みんな砂場から砂を持ってきて丁寧に埋め始めました。
穴を埋めながら、「もし落ちたらどうしよう。」と聞いてみると、「だいじょうぶ。トランポリンでボヨンボヨンで帰るから。」となんとも前向きな会話に笑ってしまいました。



地面の割れ目が元で、宝保育園に恐ろしい事態が起きようとしていましたが、
宝っ子は逃げません。
自分たちで考え、行動し解決していくのです。

 今、この世の中、予想もしないことが次々と起こっています。
なんだか気持ちも沈みます。
でも子どもたちを見ていると、ただ、悲嘆するのではなく、
自分たちに何が出来るのかを考え、行動していくことが大切なのだ、
ということを教えられている気がします。
                              (k.c)

2020年4月7日火曜日

タイムマシーン


 




















 夕方の室内遊びの時間、3歳児のA君は座っているT先生の背中にまわり、「タイムマシーンにのります!」と言うと、背中にぎゅっと捕まりました。T先生は、「タイムマシーン出発!」と言うと、立ち上がり「どこに行きますか?」と聞きました。「うーん、(仮面ライダー)ゼロワンのところ」というので、未知なる場所を目指して飛んで行きました。

 「到着!」とA君をおろし、怪獣に扮して戦いに挑んでみましたが、A君はあまり乗り気ではなく、適当に相手を倒すと、またタイムマシーンに乗り、元気に「しゅっぱつ!」と旅に出るのです。
 何回か繰り返すうちにT先生は気づきました!A君の目的は、どこかに旅に行きたい訳ではなく、タイムマシーンと言う名の乗り物に例えた先生の背中に乗りたかったのだと!
 大人におんぶされると、高さもあり、視界も広くなるし、早く歩いてくれたら尚の事、スピードも加わり気持ちいいです。ましてや今日は4月1日、クラスも代わりA君は不安もあり、甘えたかったのかな?と思いつつ、タイムマシーンの旅を続けるのです。
ただしT先生の体力の続く限り.......。(タイムマシーンにも、エネルギーの限界があるのです。)

                                (K・C