2020年11月25日水曜日

どんな音?

 


最近は、遊びの中で楽器に触れる機会が多い1歳児クラスの子どもたち。楽器以外でも、叩いたら音が鳴るのか?が気になったA君とBちゃん。

「玩具のジュースを叩けば音が鳴る?」「切り株を叩けば太鼓みたいだから音が鳴る?」

と気になるものを叩いていた。保育教諭が「どんな音が聞こえた?」と声をかけてみると「ポンポン!って聞こえる!」と・・・。

大人には何も聞こえなかったが、子どもの豊かな感性に驚かされた。(I・F)



*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

   

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

「木を叩いてみよう」→(自然とのかかわり)

「どんな音がするんだろう」→(豊かな感性と表現)

「叩くと音が鳴る」→(思考力の芽生え)


ぼくたちが引っ張ってあげる!

 

たから保育園の園庭には幼児クラスに人気のタイヤブランコがあります。タイヤに足を掛け、自分の力では大きく揺らすことが難しいので、職員に大きく揺らしてもらい楽しむのが人気です!大きく揺れるので、「足を地面にすらないように縮めて乗る」「落ちないようにしっかりつかまる力」「高さとスピードに耐える」事が必要な遊具です。

 いつも「先生、押して〜!」と声が上がるのですが、この日はいつもと違いました。「Sくん、行くよー!それっ!」と、タイヤブランコを引っ張っているのは同じクラスの子どもたち。タイヤに長縄の紐をくくりつけ、それを綱引きのように引っ張ることで自分たちの身長では届かない高さまでSくんを引っ張り上げることが出来ています。それを見た他のクラスの子も「私も一緒に引っ張ってあげる!」と沢山の力が加わりました。限界まで引っ張り、手を離すと…お見事!大きくブランコは揺れ、Sくんは大喜び。

 周りに他の遊びをしている子がいたので、職員は衝突による怪我がないよう手を放すタイミングを伝えながらも、子どもたちの発想に驚いた出来事でした。(C.Y)



*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

   

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

「足を地面にすらないように縮めて乗る」「落ちないようにしっかりつかまる力」「高さとスピードに耐える」→(①健康な心と体、⑥思考力の芽生え)

「言葉を掛け合い、遊びを展開させようとする姿」→(③協同性、⑨言葉による伝え合い)

「長縄の紐を使えば引っ張って上げられるのではないか」→(②自立心、⑥思考力の芽生え、⑩豊かな感性と表現)




2020年11月20日金曜日

畑を耕そう!


 園庭にあったたくさんの落ち葉を集めて、四角く囲ったマルチパネの中に入れ、連日お風呂ごっこを楽しんでいた子どもたち。この日は、A君とB君が誰かが作った『葉っぱのお風呂』の中に入り、一生懸命シャベルを落ち葉の山に振り下ろしていました。「ここは何ですか?」と聞いてみると、「畑!!」と言い、葉っぱの畑を耕し続ける二人。「この畑で何を育てているの?」とまた聞いてみると、「・・・にんじん!」と少し考えてからA君が答えてくれました。一旦保育者が離れて再び近くを通りかかると、今度は鍋いっぱいに落ち葉を入れ、収穫したにんじんを料理して楽しむ二人の姿がありました。   (M.O)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。



今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
「落ち葉の山を畑やにんじんに見立てる」→(自然との関わり、豊かな感性と表現)
「友だちと畑を耕すという共通のイメージを持ち遊ぶ」→(協同性)

2020年10月30日金曜日

中から外から

 

けらけらけら!子どもたちの笑い声が聞こえる方に目を向けると木のトンネルの中と外で大笑いするY君とA君。今日の活動はティッシュ遊び。最初は保育教諭とY君が、トンネルに開いた穴にティッシュを入れてトンネル内に落ちるのを楽しんでいた。それを見たA君が自らトンネルの中に入り、中から外に向かってティッシュを出し始めた。同じ穴からティッシュを押し合ったり違う穴から入れるのを繰り返し大笑い。同じ穴からティッシュを押し合うときの感覚が特に面白い。大人が考える遊びとは違った遊びから、友達との関わりが生まれた。(S・T)



*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように

心掛けて保育を行っています。


今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

「穴にティッシュを入れる」→思考力の芽生え)

「トンネルの外と中でティッシュを」→協同性・思考力の芽生え)

「押し入れるのを繰り返し大笑い」→豊かな感性と表現)

2020年10月16日金曜日

アリさんのおうち

 



 お砂場で山を作っていた時のこと。お山が大きくなり出来上がってきた頃、近くを大きなアリが通ったのを見つけた2才児クラスのYちゃん。

「アリさんのおうちをつくってあげよう!」と言うので、「アリさんのおうち、かわいくする?かっこよくする?」と保育教諭が聞くと、「女の子かもしれないから可愛くする!」と答えるYちゃん。そこで保育教諭が山の周りを型抜きで可愛く飾りつけをしていると、Yちゃんもたくさんの猫じゃらしを持ってきて飾り付けをしていました。そんな様子を見ていたHくんは・・・園庭に落ちていた栗を持ってきて「アリさんお腹空くから!」と山に置いていました。

 虫が大好きな2才児クラスの子どもたちの優しい発想にほんわかとした気持ちになった。(M・S)



*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

 

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

「アリさんのおうちを作ってあげよう」→(自然との関わり)(生命尊重)(思考力の芽生え)

「女の子かもしれない」→(豊かな感性と表現)



2020年10月9日金曜日

穴から見える景色

 砂遊びを楽しんでいた0歳児クラスのSくんの動きがふと止まった。長いこと止まったままのSくん・・どうしたのかな?と近づいてみると、目の前にあるタイヤブランコの穴の中から見える景色が不思議なのか?誰かがタイヤブランコに触れ、少し揺れると、タイヤブランコの動きに合わせて頭を揺らし動く穴の中からの景色を見ていました。

宝保育園の手作り玩具「パクパクくん」。口の開いている穴に食具の練習として食べ物を入れる遊びですが、穴が気になった2才児のEちゃんは、その穴から見える景色に嬉しそう。



マルチパネルの橋を作り、遊んでいた時のこと。1才児のMちゃんが、橋の下に潜り込み止まった。何かな?と思ったら、穴から一生懸命覗いていたのです。その姿を見たお友達のHくんが上から穴を覗き込み、二人の目が合い嬉しそうに笑い合っていました。





子どもにとって、穴とは、いつもとは違った風景が見える不思議なものなのだろうな・・・

                                     (Y・K)


*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

   


今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

タイヤブランコの動きに合わせて頭を揺らし動く穴の中からの景色を見ていました。」→(思考力の芽生え)(数量・図形、文字等への関心・感覚)

「食具の練習として食べ物を入れる遊びですが、穴が気になった」→思考力の芽生え)
「橋の下に潜り込み止まった。何かな?と思ったら、穴から一生懸命覗いていた」
思考力の芽生え)

「その姿を見たお友達のHくんが上から穴を覗き込み、二人の目が合い嬉しそうに笑い合っていました。」→協同性)




2020年10月7日水曜日

シャキシャキ

      











 歩いて公園に行った時のこと。

 公園に向かう歩道には秋ならではの落ち葉がたくさんありました。それに気が付いた0歳児のHちゃん。1歩1歩、シャキシャキする音と感覚を楽しみながら歩いていました。その後は、保育教諭が拾ったどんぐりをHちゃんに渡し、「どんぐりころころ」を歌いながら落ち葉を踏むと真似をしていました。最後にはたくさんの落ち葉の上を一気に踏み、ガサガサ鳴る音を楽しんでいました。

 今の時期ならではの、落ち葉遊びを楽しんでいました。

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように

心掛けて保育を行っています。

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

・落ち葉を踏む→自然との関わり

・落ち葉を踏むと音がする→思考力の芽生え

・落ち葉を踏みながら歌を歌う→豊かな感性と表現

2020年9月2日水曜日

入るかな?

夏の園庭遊び中、幼児組のお兄さんたちは虫採りに夢中!しかしわかば組のMちゃんは、虫かごを持って地面に座り込んで一生懸命、中に砂を詰めていました。



 できた!というように笑顔で立ち上がりましたが、かごの隙間から砂が全部流れ落ち、「あーあ」と残念そうな表情。近くで見ていた保育教諭が「砂がなくなっちゃったね。虫かごには穴が沢山あいてたんだね〜」と話していると…


Mちゃんは今度は砂ではなく、小さな石や枝を虫かごの中に入れ、満足そうに虫かごを

かけたまま次の遊びにうつっていきました。

穴があいていると物が落ちてしまうことや、穴よりも大きな物を見つけて入れることができた

Mちゃんの気づきに驚きました!     (S,K)


*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように

心掛けて保育を行っています。

 ①健康な心と体 ②自立心 ③協同性 ④道徳性・規範意識の芽生え 

 ⑤社会生活との関わり ⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり・生命尊重

 ⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚 ⑨言葉による伝え合い

 ⑩豊かな感性と表情


今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

・虫かごに砂をつめる→自然との関わり)

・枝や小石を入れてみる→思考力の芽生え)(自然との関わり・生命尊重)

数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚)


ぼくも!わたしも!



  子ども達がお部屋で遊んでいる時の出来事。

 たまたま担任が片付け忘れていた椅子が一つ、窓際に置いてあった。そこへ、ふらっとクラスに立ち寄ったY先生が、何気なくその椅子に座り、子ども達に声をかけて楽しくおしゃべり。子ども達はY先生の座っている椅子が気になり、「ぼくも座りたい」と訴える。一人が座るとまた一人、「わたしも座りたい」、「ぼくも椅子がほしい」と訴える。たちまち窓際に沢山の椅子が並び、満足げな顔で座る子ども達。特に何をするわけでもないが、隣に座っている子と顔を合わせてニコニコ、皆と一緒が嬉しい様子の子どもたちでした。   (K.Y)


*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保 育を行っています。

   


今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

「子ども達はY先生の座っている椅子が気になり、」→(豊かな感性と表現)
「ぼくも座りたい」と訴える。→(言葉による伝え合い)
特に何をするわけでもないが、隣に座っている子と顔を合わせてニコニコ、皆と一緒が嬉しい様子
(協同性)(道徳性の芽生え)(規範意識の芽生え)

2020年8月19日水曜日

雨樋ピタゴラスイッチ

 


 ある日の園庭遊び。3歳児のM君は重くて長い雨樋を倉庫から何度も行き来して一生懸命運び出していた。何をするのか様子を見ていると、雨樋を繋げて長い迷路のようなものを作っている。M君がどんどん繋げていくうちに周りの友達も興味深々に集まってきた。

 保育教諭が、「素敵だね!何を作ったの?迷路かな?」と聞く。M君は、「違うよ、ピタゴラスイッチだよ!」と自慢げに教えてくれた。

 最初はただ直線に繋げていたM君であったが、後から来たS君、R君が「もっとこうしてみるね。」と発言する。M君はR君の意見を素直に受け入れ、砂場の玩具や高低差を活用しながらみるみる雨樋を変化させていく。そしてついに、ピタゴラスイッチへと変身したのであった。

 完成すると、小さなボールを転がして遊び込む子ども達。皆がボールを使うなか、M君は「これ転がしてみてもいい?」と目を輝かせながら園庭の桃の実(落下していたもの)を持ってきた。ボール、桃、小石…形も重さも異なった物を使う発想力と遊び込む力に感心させられた。   


*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

 ①健康な心と体 ②自立心 ③協同性 ④道徳性・規範意識の芽生え 

 ⑤社会生活との関わり ⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり・生命尊重

 ⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚 ⑨言葉による伝え合い

 ⑩豊かな感性と表情


今回、こんな育ちがありました。


・保育教諭が「素敵だね!何を作ったの?迷路かな?」と聞く。M君は「違うよ、ピタゴラスイッチだよ!」と自慢げに教えてくれた。→(豊かな感性と表現)

・M君はR君こ意見を素直に受け入れ、嬉しそうに頷きながら雨樋を変化させていった。→(共同性)

・「これ転がしてみてもいい?」と目を輝かせながら園庭の桃の実(落下していたもの)

  を持ってきた。→(自然とのかかわり)

・ボール、桃、小石…形も重さも異なった物を使う発想力と遊び込む力

  →(数量、図形、文字等への関心、感覚)

                                      

                                     (C・S)


2020年7月20日月曜日

なになに?




   わかば組のドアの隙間から何が見えるのか
  (思考力の芽生え)



その隙間から眺めるのが好きな子どもたち。
「あ!先生きたきた」「お兄ちゃんこないかな」
新しい情報をいち早く教えてくれるHくん。(自立心)(協同性)(言葉による伝え合い)
同じように覗いてみると、(協同性)いつも見る景色とは違う不思議な感じがし、
だんだん大きくなる先生やお友達にワクワクする。(思考力の芽生え)
(数量・図形、文字への関心・感覚)(豊かな感性と表現)

私達大人も、子供の視線に下がってみての新しい発見ができるひととき・・・
たまにはじっくり眺めてみよう。        (K.N)

2020年7月10日金曜日

桶の中の魚

     
        バケツの中を覗き込む、Sちゃん、Yちゃん、Rくん。
        水面に浮かんだ紙切れをじっと見つめている。
        「おさかなみたい」
        とYちゃんが言ったので、バケツを揺らしてみると
        紙切れが揺れ、さらに魚が動いているように見えた。
        その様子が面白かったのか、かわりばんこで何回もバケツを揺らし、
        楽しんでいた。     (W.K)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。
①健康な心と体 ②自立心 ③協同性 ④道徳性の芽生え、規範意識の芽生え
⑤思考力の芽生え ⑥自然とのかかわり ⑦生命尊重、公共心等
⑧数量・図形・文字等への関心・感覚 ⑨言葉による伝え合い ⑩豊かな感性と表現

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
「おさかなみたい」→(豊かな感性と表現)
バケツを揺らしてみると、紙切れが揺れ、さらに魚が動いているように見えた。
         →(思考力の芽生え)



     

2020年7月8日水曜日

たから保育園、恐竜の骨発掘か・・・!!

 




 砂場遊びをしていたK君。
  トンネルを作るために砂をシャベルで掘っていると、ガシャンと何か硬い物に当たる。更に掘って見るとなんだか白くて細いものが見えてきた。


      「硬いね・・。」「なんか白くて細いね・・・。」
  といいながらもどんどん気になって掘ってみる。
      「あっ!恐竜の骨だよ!」
  と確信に変わったK君。
      「見てみて、恐竜の骨だよ。」
  と周りの子にも話すと、Yちゃんが
      「うん、ホントだ!」「先生、恐竜の骨だって!!」
  と嬉しそうに知らせてくれる。  
      「もっと掘ってみよう!」「骨出てくるよ!」



  周りにいた子たちも恐竜の骨の発掘現場で興味津々で見守る。どんどん掘り進めると、  なんと固くて白い物体は・・・砂場遊具のお椀。



      「あれ?こんなの出てきたよ!」
  と見せてくれ、周りにいた子も
      「お椀だったのか〜。」
  とにっこり。発掘している最中のドキドキワクワクに楽しませてもらった一場面でした。
                              (Y,K)

2020年4月13日月曜日

「宝保育園の危機を子どもたちが救う!」



 宝保育園のお庭は、硬い地面、粘土質の地面、さらさらな地面....とお庭と一口に言っても、場所によっていろいろな地面があります。

 今日は硬い地面でのお話です。

 3歳児のNちゃんが、「先生見て!穴が開いてる!」と言うので、どうしたことかと見に行くと、広く地割れした地面が見られました。最近雨が降らなかったので、乾いて出来たのでしょう。
「何で、出来たんだ?」と聞くと「地震かな?」「あ〜鬼だわ!この前鬼が来た時に金棒でドン!てしたからだ!」(節分に鬼・・・来ました)
 それを聞くと、みんな各々想像したのか、シーンと静まり返りました。
「じゃあ、このままにしておいたら、地面が割れてみんなが落ちるってこと?どうしよう。」と投げかけると・・・・





倉庫に駆け出し、シャベルを持ってきたり、バケツを持ってきました。

「穴を埋めよう。」そう言うと、みんな砂場から砂を持ってきて丁寧に埋め始めました。
穴を埋めながら、「もし落ちたらどうしよう。」と聞いてみると、「だいじょうぶ。トランポリンでボヨンボヨンで帰るから。」となんとも前向きな会話に笑ってしまいました。



地面の割れ目が元で、宝保育園に恐ろしい事態が起きようとしていましたが、
宝っ子は逃げません。
自分たちで考え、行動し解決していくのです。

 今、この世の中、予想もしないことが次々と起こっています。
なんだか気持ちも沈みます。
でも子どもたちを見ていると、ただ、悲嘆するのではなく、
自分たちに何が出来るのかを考え、行動していくことが大切なのだ、
ということを教えられている気がします。
                              (k.c)

2020年4月7日火曜日

タイムマシーン


 




















 夕方の室内遊びの時間、3歳児のA君は座っているT先生の背中にまわり、「タイムマシーンにのります!」と言うと、背中にぎゅっと捕まりました。T先生は、「タイムマシーン出発!」と言うと、立ち上がり「どこに行きますか?」と聞きました。「うーん、(仮面ライダー)ゼロワンのところ」というので、未知なる場所を目指して飛んで行きました。

 「到着!」とA君をおろし、怪獣に扮して戦いに挑んでみましたが、A君はあまり乗り気ではなく、適当に相手を倒すと、またタイムマシーンに乗り、元気に「しゅっぱつ!」と旅に出るのです。
 何回か繰り返すうちにT先生は気づきました!A君の目的は、どこかに旅に行きたい訳ではなく、タイムマシーンと言う名の乗り物に例えた先生の背中に乗りたかったのだと!
 大人におんぶされると、高さもあり、視界も広くなるし、早く歩いてくれたら尚の事、スピードも加わり気持ちいいです。ましてや今日は4月1日、クラスも代わりA君は不安もあり、甘えたかったのかな?と思いつつ、タイムマシーンの旅を続けるのです。
ただしT先生の体力の続く限り.......。(タイムマシーンにも、エネルギーの限界があるのです。)

                                (K・C