2022年12月22日木曜日

滑り止めマット3秒クッキング

 


園庭の片隅で何やら真剣に作業をするAちゃん。靴の泥落としマットを捲りあげ、そこに付いている土の塊を取っていました。泥がぎっしりつまり硬く固まっているので、取れたときの感触はスポーンと気持ちが良いもの。「クッキーみたい。」と言いながらポンポンと作っていきました。「美味しそうね。」と声をかけると、側にあった皿にできたてのクッキーをよそい、お玉で取って「先生食べていいよ。」とご馳走をしてくれました。Aちゃんの豊かな発想と優しさに感心しました。

今回の名もなき遊びの中から

園庭の片隅にある丸い形がたくさんあるマットに興味を持ったことから「数量・図形、文字等への関心・感覚」が刺激されたと感じます。そしてマットに詰まった土の塊が押し出すときれいに取れることに気づき、取れた感触を楽しむところから「思考力の芽生え」が育っていると考えられます。また日常のクッキー作り経験を元に皿に入れたり、作ったものをご馳走したり「豊かな感性と表現」が育っていると考えられます。(O・M)


2022年11月29日火曜日

きちんとさん

 


 生活自立が身につき始めた二歳児のAちゃん。手洗いの後に手拭きタオルを床に敷いて畳み始めました。最初は三角にたたんでまた開き、このように四角にもたたみました。しかも、かなり角を揃えてぴっちり重ねられています。やらされるのでなく、やりたいと思ったこれは、遊びです。そして最後に手アイロン。最近は、お洋服たたみにも挑戦しています。上手にたためるのねと職員がいうと、「もう、三歳のお姉さんだから!」と嬉しそうにお話してくれます。

今回の名もなき遊びの中から

 日常の様々な活動の中からしなくてはならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり工夫したりしながら諦めずにやり遂げる「自立心」が育っています。また、自らやりたいから何度も繰り返しきちんとたたむ技能を身につけています。「健康な心と体」が育っています。最後にぎゅっと押し付けると形が整うということを自然に考えていて「思考力の芽生え」も育っています。また、三角や四角に折るという行動から「数量や図形、認識や文字などへ関心、感覚」も育ちます。(N.U)


2022年11月15日火曜日

さよなら【たから用語】

 何かをゴミ箱に捨てる際に、語尾に「-する」を付加して用いる。

用例:「この新聞紙、使い終わったらさよならしてきてね」

参考:捨てるという殺伐とした気配さえ漂う行為が、「さよならする」と言い換えただけで何だか詩的な営みに感じられてしまいます。

「新聞紙さん、今まで遊んでくれてありがとう。燃やされても君のことは忘れないよ」

子供たちの無垢な思いがあふれていますね。(たぶん気のせいです)



2022年10月28日金曜日

憧れは強く、まるで君の投げたボールのように

 


遠くからゆり組のボール遊びの様子を見つめるA君。しばらく観察した後、保育教諭の視線に気づきこちらを見たので「先生とボール遊びをする?」と聞いてみると、「先生と遊びたい気分ではないんだよな。」と言いたそうな目で首を静かに振り丁重に断わると、その場から去って行きました。それでもまだ遠くから、ゆり組の様子を見ていたので「お兄ちゃんみたいに投げてみたいの?お兄さんたちは遠くまでボールを投げられるよね。すごいよね。」と話しかけると、うんうん。と頷き、熱い視線を送るのでした。いつかあんなスゴイ球を投げてみたい。という思いを胸に・・・。保育園では、子どもは大人の背中だけではなく、子どもの背中を見て育つのです。

今回の名もなき遊びの中には!

年上の子の遊びを、憧れの目でみつめ、深く観察することで、自分も同じようにやってみたいと思う「自立心」が育っていると感じました。また、保育教諭の遊びの誘いにもちゃんと断れる姿や年上の子といつか同じようにやってみたい、遊びたい。という思いで見つめる姿は「いろいろな人との関わり」が経験出来たと感じました。今後ボール遊びで体をたくさん動かすことで「健康な心と体」が育ち、ゆり組の子どもたちのようにボール投げが上達するように、遊びの中で関わって行きたいです。(c.k)


魔法のスッキリ収納

 




持っていた玩具を木に巻かれた紐の中へしまおうと頑張っているAくん。「どうしたの?」と聞くと、「滑り台やりたいからしまってるの。」とのこと。確かに持ったままでは怪我に繋がりそうです。玩具をしまったあとに滑り台を楽しむと、今度は違う物を持ってきてまた入れ始めました。滑り台を滑るためにしまったはずが、いつの間にか収納するのが楽しくなったようです。玩具の位置を入れ替えたりしながら試行錯誤し、全部キレイにすっぽり挟まると満足気な表情を見せてくれました。

今回の名もなき遊びの中には!

持ったまま滑ると危ないという「思考能力の芽生え」「規範意識の芽生え」を感じられました。また、入れる玩具の並びを入れ替えたりと試行錯誤している姿に「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「豊かな感性と表現」が育まれていると感じました。(S・N)
 

2022年10月5日水曜日

二人乗り専用三輪車

 


園庭遊びをしていたわかば組の子どもたち。それぞれが思い思いの遊びをしていた中で、1台の三輪車に二人乗りをしていたAちゃんとBくん。「あれ?動かない!」と言いながらも仲良く乗っていました。
足で漕ぐには少し高さがあり、二人分の重さで三輪車は動きません。手伝って押してあげようかなと様子を見ていると、なんとAちゃんが三輪車から降りて押し始めました。しかし、体重もさほど変わらない二人に三輪車はなかなか動きません。それでも一生懸命動かそうとしていました。乗っているBくんも足で漕いだり協力しようとしていました。さらに小さな声で「頑張って!う~んとこしょ!」と掛け声をかけているのを聞いてとても温かく、その優しさに感動しました。(K.N)

今回の名もなき遊びから!
やりたい遊びをそれぞれがやっていた時にたまたま同じことを考えていた事での「協同性」や、「思考力の芽生え」も感じられます。どうやったらうまく行くのかと考え気が気づく姿は、1才児ではあまり見られないので大きな成長だと思いました。友達からの優しさを感じて、「豊かな感性」「言葉による伝え合い」が少しずつ出来てきていることも伺えますね。動かせたことでの満足感や、やってもらったことでの優しさを感じて自然体で生まれた言葉は貴重だと感じます。

落ち葉の美術館🍂

 

園庭に遊びに出たKくん。足元に落ちていた黄色い落ち葉を拾い上げ、「落ち葉、黄色で綺麗。」と見せてくれました。ほんとだね、と声をかけると、また黄色い落ち葉を見つけて、「こっちはちょっと小さい。」と最初に拾った落ち葉の横に並べました。保育教諭が更に小さい落ち葉を見つけて、また横に並べると、「もっと集める。」と言ってKくんの黄色い落ち葉拾いが始まりました。そこから、ズラリと落ち葉を並べ続けるKくん。「落ち葉の美術館みたいだね。」と声をかけると、「並べるともっと綺麗。」と嬉しそうにしていました。

今回の名もなき遊びの中には!
・落ち葉を見つけて色や大きさを観察することから、「自然との関わり」が生まれ、同じ色の落ち葉を集めて見比べたり、並べたりすることで、「数量や図形などへの関心」と「豊かな感性と表現」が育まれているように感じました。また、保育教諭とのやりとりから、自分の感じたことを言葉で表現して伝えることで、「言葉による伝え合い」の力が育っていると感じました。(K.Y) 

2022年9月28日水曜日

手のひらシーソー

 

ゆり組(5歳児クラス)からマグネットの玩具を借りたわかば組(1歳児クラス)。ぺたんとくっつく感触が楽しく皆、重ねて積み上げたり楽しんでいました。積み重ねてたくさん遊び満足したHくん。近くにあったチェーンを見つけてマグネットを通してみました。水平にしていると動かないことに気づき、片方の手を上に上げて斜めにするとマグネットがくるくる回りながらおりてきて、「おお!」と大発見!それを見ていたKくんも真似して大成功!二人で微笑み合い、その後もチェーンを離さずに何回も何回も手を上下させてマグネットが降りてくるのを楽しんでいました。

・今回の名もなき遊びの中から
マグネット同士がくっつくことに気づき、形を合わせたりするところから「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」が育っているなと感じました。それから 「思考力の芽生え」こうしたらどうなるかな?とやってみる心。楽しさを自分で発見できることに感心してしまいました。1歳児なのでこれからいろんな玩具や遊びと巡り合ってどんどん楽しさをを見出していくのだろうなと成長がますます楽しみになりました。楽しそうだなと真似してやってみた友達とも今は同じように遊んでいますが、やがて一緒に協力して遊ぶ楽しさを知り、「協同性」に繋がっていきそうな予感がします。
(Y.K)

2022年9月27日火曜日

シャワシャワ【たから用語】

シャワーを使うこと。多くの場合は2歳児以下のクラスで使用される。

もっぱら大人が使用する。

同じような場面で使われるオノマトペに、アワアワ、フキフキなどがある。

用例:汗かいたからシャワシャワしようね!

参考:英語のshowerをオノマトペとして使っている点が興味深い。


2022年9月7日水曜日

秋の音楽家

 


 涼しくなる日も増えてきたため、園外のお散歩に出掛けたふたば組のお友達。

大きな遊具の登り棒の下で砂遊びをしていたAくん。しばらくすると、どこからか「カンカンカン」と小さな音が。見てみるとAくんが小石を登り棒に打ち付けていました。音が鳴ることに気がついたのか時折小石を変えて「カンカン」と鳴る音を楽しんでいました。色々な小石たちを自分の周りにコレクションのように並べ、満足げなAくんを見て、指先を上手く使える繊細さや音の違いを楽しむ感性に驚きました。(A.Y)


・今回の名もなき遊びから!

 音が鳴ることに気が付き、小石を変えて音の変化を感じ、それを楽しむ姿に「思考力の芽生え」を感じました。

また、身近にあった自然物の小石や登り棒を特に意識せず、ふいに行った行動であったとしてもそこから遊びに取り入れ、不思議さを自分なりの方法で確かめる姿から「自然との関わり」が見られ、そこから「豊かな感性」に繋がっていくのだと感じました。


2022年9月5日月曜日

トントン【たから用語】

子供を寝かしつける際に、お腹や肩などを手や指先で優しくリズミカルにたたくこと。保育園においてはお昼寝やままごとのの場面で使用される。
用例:「先生、トントンして」「先生、トントンしないで、もう赤ちゃんじゃないから!」 
参考:トントンだけでは伝わりにくい場面などでは語頭に「お昼寝」を付した「お昼寝トントン」という用例も報告されている。
ちなみに関係ないが、以前赤ちゃんの食事のお手伝いに来ていただいていたAさんは、事務室の戸をノックする際に、手で叩くのではなく、声に出して「トントン」と言うチャーミングな方であった。

たから用語とは・・・
当園の中だけで通用する言葉を「たから用語」という。それを言い表す的確な日本語がない「一連の行為のかたまり」や「もの・こと」を表すための造語である。既存の単語に別の意味を持たせたり、単語同士を組み合わせたり、あるいはオノマトペを借用することが多い。
新人の先生は入職するとまず2800ページからなる『たから用語大辞典』を手渡され、3日で暗記してくることが求められる(うそです)

2022年7月12日火曜日

積み木が押した変身スイッチ

 保育室内で大好きなプラレールを組み立てていた男の子たち。普段はプラレールセットの中のもので2段にしてみたり、長く繋げたりしている事が多いですが、この日は集中して何かをしている様子がありました。

 少し離れて見ていると「先生!できた!見に来て」と興奮気味。何を作ったのか見に行くと「電車にトンネルを作ったんだ!」と積み木の手作りトンネルを披露してくれました。

「もう少し長くしたいんだよね・・・あといくつ持ってくればいいかなあ」と、このあとどうしていくか想像して、大好きな電車の世界観を広げていました。想像したものを身近なもので作り上げていこうとする意欲が素晴らしいなと感じました!(M.S)


今回の名もなき遊びの中から!

・想像してトンネルを作るという発想は、豊かな感性と表現が育まれています。

・あといくつ持ってくれば長く出来るか考える姿が見られ、数量や図形への関心が高まっている様子がありました。


三輪車スタンプ

リレーをしたいというすみれ組の子どもの声から保育教諭が園庭に白線を引いていると、すずらん組のAくんが四輪車を走らせてやってきました。すると、保育教諭が引いた白線を道路代わりにして遊び出しました。何度も遊んでいるうちに段々、タイヤが白くなっていき、Aくんが通る道に白い線がついていることに気が付きました。Aくんはそんな楽しい経験から、自ら四輪車のタイヤに白い粉をつけ、スタンプのようにコロコロ転がし、たくさんの線をつけて楽しんでいました。元の遊びである線路遊びから本児の発見により、タイヤスタンプ遊びに!

遊びの中で自ら気づき、また新たな遊びを見つけたAくんの発想力に感心しました。(M,K)

今回の名もなき遊びの中から!

タイヤに白い粉がつき、自分が通った道に線がつくことに気がついたAくん。そんな姿から思考力の芽生えが育っていることが伺えます。また、タイヤに白い粉がついて、自分が通った道に線ができることに気がついた線路遊びから、自らスタンプ遊びに発展させたAくん。そんな姿から豊かな感性と表現、自立心も育っていきます。


2022年6月21日火曜日

魅惑のスライダー

 

すずらん組保育室にある、「ジュース屋さんコーナー」。ジュースに見立てたものを筒に入れて、ドリンクバーのようにして遊ぶことができます。しかしそれ以外にも、子どもたちが「こうしてみよう!」と考えながら、工夫して遊ぶ姿が見られました。

Aちゃんは、長い筒を通って物が出てくることが面白い様子で、出てきたものを拾っては入れて…を何度も繰り返します。チェーンがうまく入らないときには、きちんとのばして入り口を通りやすくして…と、真剣な表情です。それを見ていたBくんは、出口のところにカップを置いて、筒と壁の間に上手にはさんで固定していました。「入れたものは出てくるかな?」「カップの中にうまく入るかな?」といった、2人のワクワクした気持ちが伝わり、見ていてこちらまで楽しくなりました。(M.O)


今回の名もなき遊びの中から!

・玩具をスムーズに通す方法や、落ちてきた玩具を受け止める仕組みを考え、試す姿から、思考力が芽生え、育っていることを感じました。(思考力の芽生え)

・お友達の存在や行動を受け入れて、同じ遊びを一緒に楽しむ姿から、「協同性」の育ちが見られました。

2022年5月18日水曜日

忍法!頭かくして足かくさず!

園庭の道路側のフェンスには日除けネットが張ってあります。ふと見ると、かわいいお友達の両足だけがたくさん並んでいます。I先生の後ろ姿も見つけましたよ。「何しているの?」と聞いてみると、「自動販売機があるよ〜。」「車がいっぱい通っているよ。」「お空〜」と3歳児クラス組のお友達の賑やかな声が返ってきました。せまいネットとフェンスの隙間からのぞく景色は、いつもと違う世界に見えるのかもしれません。みなさんもためしてみてください!

2022年5月6日金曜日

地底生物の研究者

 園庭の一角に器を広げて何やら中を覗き込む子どもたち。近づくと、器いっぱいに敷き詰められた草が見えました。何をしているのかな?おままごとでもしているのかな…。そんな疑問を持ちながらも、子どもの様子を見守ります。しばらくして遠くの方で、一人の子が呼ぶ声が聞こえます。どうやら虫を見つけたようで、集まっていた子どもたちも器を手に飛んで見に行きました。そこでようやく、この器は昆虫の住み家だという事が分かったのです。

 遡ること一週間前。垣根の近くでアリが幼虫を運んでいる姿を見つけた子どもがいました。昆虫の行く先には一つの穴があり、子どもたちはその先がどうなっているのかとても気になっている様子でした。そんな時に出会ったのが「地面の下のいきもの」という絵本です。それが今回の”生き物の住み家”への関心に繋がっているのかもしれません。子どもの遊びは複雑です。さまざまな経験が交差し、今日の遊びへと繋がっているのかもしれません。子どもの「知りたい!」の先に生まれる遊びは何だろう…今日も子どもの遊びを観察し続けます。(A・H)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

・昆虫を見つけ、動向を探る…⑦自然との関わり・生命尊重

・昆虫の住み家仲間と作る…③協同性 ⑩豊かな感性と表現


リフォーム大作戦(先生だって遊ぶのだ)

和室の壁紙に黒〜いカビが生えてしまったので、力を合わせて自らリフォームいたしました。 S親方のご指導のもと、Y(一番弟子)とU(見習い)が、隅から隅まで貼り替えました! お時間ありましたら。ぜひ乳児クラスの和室にお立ち寄りください。 ※近寄りすぎるのは厳禁です。少し遠くから…薄目で見てください(笑) ※決して予算をけちった訳ではありません!(汗)理事長より

2022年4月11日月曜日

春のおとしもの



 暖かな陽射しと桜が咲き誇る季節。新しいクラスへ入園・進級した子ども達が戸外でのびのびと遊び、園庭には「春」が溢れています。そんな中、舞った桜の花びらが地面にたくさん落ちていました。
優しいピンク色は子ども達に春の訪れを感じさせてくれます。幼児組の子ども達はおままごとの食事に取り入れたりして、彩りを楽しんでいます。
すずらん組のAちゃんは、ひと味違う遊びを見つけていました。スコップで桜の花びらを上手くすくい取り、少し高く持ち上げてヒラヒラと花びらを落としています。自分の力で落とした桜が、不規則に舞う様子を、嬉しそうに見つめて何回もすくうAちゃんでした。一度落ちた花がまた息を吹き返したように優しく舞う様を見て、何かと忙しい季節ですが、心が穏やかになる時間でした。(C・Y)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。
今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・スコップで対象物(桜の花びら)をすくい取る…①健康な心と体
・高く持ち上げて花びらが落ちるさまを楽しむ…①健康な心と体、⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり・生命尊重 ⑩豊かな感性と表現

2022年3月29日火曜日

的外れなところに的はあるものよ

 

 ガシャーン、ガシャーンと聞き慣れない金属音が園庭に響きました。普段は聞かない音です。「一体何をしているんだろう?」眉をひそめて覗き込むと、園舎のフェンスにボールが当たる音でした。でも、決していたずらをしている訳ではありません。本人は真剣です。
 少し前に宝島の横にフープの「的あて」があり、みんなでボールを使って当てっこをしていました。その時はフープは1つでした。きっとA君はフープ置き場を見た時に、的あてがたくさんある!と思ったのでしょう。輪っかをめがけて次々と当てていったのです。
「よく見つけたものだな。」と思わず感心してしまいました。大人からすると、そんなところでしなくても・・・と思ってしまいますが、子どもの気持ちからの視点で見ると「誰もいない、絶好の良い遊び場所を見つけたぞ」と自慢したくなる場面でしょうね。A君、すてきな遊びを見つけたね。
しばらくすると、この楽しそうな遊びに沢山のお友だちが集まり、熱き戦いが繰り広げられるのでした。(K.C)

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・自分で遊ぶ場所や内容を考え挑戦する。・・・①健康な心と体
・友だちとみんなで競い合う・・・③共同性


浪漫に満ちたシェイバー

お部屋で太鼓遊びをしていたB君。ノリノリで太鼓をバチでたたいています。
「音あそびって楽しいな」と思っていたのも束の間、ふと、太鼓のバチに目がいくと、じーっとバチの先端を見つめていました。
あら?どうしたのかしら・・・と様子を見ていると、今度は反対に持ち替えて「パパ!」と言うと、あごにバチの先端を当てて、シェービングを始めました。
「あーそうか!ひげそりね、お家でパパがウィーってやるのね」と保育士もひげそりの真似をすると、うんうん。と嬉しそうにうなずくのでした。
風が強く、まだまだ春には遠い肌寒い日でしたが、心は春の風が吹いたように、ほっこりとしたふたば組での一場面でした。(K.C)

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・大好きなお父さんの日々の生活の中の何気ない動作を見て興味を持ち、遊びの中で再現して楽しむ…④道徳性の芽生え・規範意識の芽生え
・自分の思いを伝え、その伝わった喜びを感じながら、共に心を通わせて同じ遊びを楽しむ…⑨言葉による伝え合い



2022年3月28日月曜日

恐竜オリンピック

3歳児の恐竜ブームは、まだまだ続いています。先週は、空き箱を使って、トントンずもう!?ならぬトントン恐竜!?が盛り上がり、あちらこちらでレスリングのバトルが行われていました。今週の恐竜達は、どんな遊びをするのか?様子をみていると…なんと、ボルダリングを始めました。体力自慢の体育会系の恐竜です。

2022年3月10日木曜日

風船浮揚マシン(空気清浄機能付き)

風船あそびをしていたRちゃんとL君。空気清浄機の上に風船を置いて手を離すと、なんと勝手に風船が浮き上がりました!二人は不思議そうにその様子を見ては、風船を乗せたり取ったりを繰り返して楽しんでいました😄🎈

2022年3月4日金曜日

石を積んでいるのではない。石の声を聴いているのだ。

境内の隅でとても真剣な表情でいるAちゃん。あまりにも長時間じっとしていたので、近くに行き見てみると、お寺の本堂前にある石を絶妙なバランスで積み上げていました。保育教諭も挑戦してみましたが、石の凹凸をうまく組み合わせる事が難しく、Aちゃんの神業に気が付かされました。

2022年2月8日火曜日

色鉛筆マンション【空室あり】

塗り絵が大好きな子どもたちのために、色鉛筆のお家をY先生とN先生が作ってくれました。早速、塗り絵で遊んでいたKくん達も、色がついたお部屋に分けて入れてくれました。まるでマンションみたいだね。

雨つぶ絵の具


 園には「マルチパネ」という、組み立てて遊ぶ園庭遊具があります。前日に雨が降ったこともあり、この日はマルチパネの模様の溝に水がたまっていました。このままだと遊ぶ子ども達の洋服が濡れてしまうと思った保育教諭は、水を拭き取ろうと雑巾を手にしてマルチパネのもとへ。するとRちゃんが真剣な顔で座り込み、何やらマルチパネに向かって手を動かしています。そっと覗き込んでみると、マルチパネの模様の溝ににたまった水を指につけ、溝に沿って水を伸ばしていました。それもはみ出さないよう丁寧に…。Rちゃんはこのあと、しばらくこの遊びを楽しんでいました。こどもの発想力と、集中力に驚かされました。(W.K)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。
今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・雨水で遊ぶ・・・⑦自然との関わり
・線の形にそって水を塗る・・・⑧数量や図形、標識や文字などの関心・感覚、⑩豊かな感性と表現

超短距離ホットライン

園庭遊びの時のこと。長い筒のような玩具を発見したHくんとSくん。
はじめは2人とも端と端から、筒の中に口を入れて声を出して遊んでいましたが、
同時に話すため「何も聞こえないよ!なんて言ったの!?」と戸惑っていました。
しばらくして、何かに気がついたHくん。
Sくんが筒の中で話をしている時に、耳元に筒を持っていくと「あ!聞こえた!」
やっと会話ができるようになりました。
新しい発見をすると、また新たな発見が。
筒を通して会話をする時に大きな声を出すと、「耳が痛い!」「声が聞こえづらい!」
ということも発見したようです。
「ありさんの声で話してみて!」と自分たちで伝え方を工夫していました。(I.F)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて

保育を行っています。 

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・筒の中から声が聞こえることに気がついた…⑩豊かな感性と表現
・友達と一緒に声が聞こえやすいように考えてみる…③協同性 ⑥思考力の芽生え ⑨言葉による伝え合い

2022年2月4日金曜日

溶ける氷と解けない不思議

 

 前日に作った氷を使って、ベランダで遊んでいたすずらん組。氷を窓に付けてスーッと動かすと、水滴が付いて窓が濡れたことに気がついたSくん。そして今度は何か思いついたように室内に入り、お部屋側の窓に触れてみました。ベランダから見ても室内から見ても窓は濡れているのに、お部屋側の窓は濡れていない。そんな不思議な発見に気がついたSくんでした。(K.K)


*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。
・氷で遊び、水滴に変わる・・・⑦自然との関わり
・窓が濡れていることに気がつく・・・⑥思考力の芽生え
・窓が濡れているかを実際に触って確かめる・・・①健康な心と体⑩豊かな感性と表現

2022年1月31日月曜日

砂太鼓の達人

砂場から景気のよい太鼓の音が聞こえてきました。A君とE君が楽しそうに砂場の枠(プラスチックの箱)を叩いています。「ポンポコ、ポンポコ」かわいい音とともに、シートの上の砂が踊っています。 叩き方の強弱に合わせて太鼓の音色と砂の跳ね方も変わるようです。砂太鼓に魅入られた両名によるアンサンブルは、日が落ちるまで続きました。

2022年1月18日火曜日

東京2020 本物の聖火トーチ(と偽物の火)

オリンピックの聖火リレーで使われたトーチが保育園届けられました。5歳児クラスでトーチを見せる前に、実際の開会式の点火の様子を見ました。その後、トーチが登場すると「本物だ!」と喜んだ表情を見せていました。保育教諭が点火台を作り、やりたい子で聖火リレーの体験をしてみると、「走る時はもっと重く感じるね。」「さくらの形だ。」と沢山のことに気づいて教えてくれました。形や質感を肌で感じて触れる事が出来たので、とても貴重な体験となりました。