2022年5月6日金曜日

地底生物の研究者

 園庭の一角に器を広げて何やら中を覗き込む子どもたち。近づくと、器いっぱいに敷き詰められた草が見えました。何をしているのかな?おままごとでもしているのかな…。そんな疑問を持ちながらも、子どもの様子を見守ります。しばらくして遠くの方で、一人の子が呼ぶ声が聞こえます。どうやら虫を見つけたようで、集まっていた子どもたちも器を手に飛んで見に行きました。そこでようやく、この器は昆虫の住み家だという事が分かったのです。

 遡ること一週間前。垣根の近くでアリが幼虫を運んでいる姿を見つけた子どもがいました。昆虫の行く先には一つの穴があり、子どもたちはその先がどうなっているのかとても気になっている様子でした。そんな時に出会ったのが「地面の下のいきもの」という絵本です。それが今回の”生き物の住み家”への関心に繋がっているのかもしれません。子どもの遊びは複雑です。さまざまな経験が交差し、今日の遊びへと繋がっているのかもしれません。子どもの「知りたい!」の先に生まれる遊びは何だろう…今日も子どもの遊びを観察し続けます。(A・H)

*私達保育教諭は、日々の保育の中で、「幼児期に育ってほしい10項目」が育つように心掛けて保育を行っています。

今回の名もなき遊びの中でこんな育ちがありました。

・昆虫を見つけ、動向を探る…⑦自然との関わり・生命尊重

・昆虫の住み家仲間と作る…③協同性 ⑩豊かな感性と表現


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