2023年11月6日月曜日

たから保育園土木研究所 

 


築山でスコップを片手にトンカンと土を削る子ども達が目に留まりました。山の麓にはリヤカーが2台並び、覗くと色の濃い土が入っています。「白砂を集めてくる!」と勢い良く飛び出したSくんは、戻ってくると片方のリヤカーに白砂を入れ、バニラアイスとチョコアイスだよ!と言いながら、砂を混ぜ合わせました。一人の子が「水を入れたら冷たくてアイスになるんじゃない?」と意見を上げと、「そうだね、冷たくなるからアイスになるかも!」と全員が賛成して実験が始まりました。冷たさを表現しようとしたことに感心しながらも、この後どうなるのか見守ることにしました。水を足して感触の変化を喜びながら「アイスになってきた!」と興奮する子ども達。どうやら想像していたものに近づいてきたようです。
そこで疑問が浮かんできました。日頃から、子ども達が築山の土にこんなにも夢中になるのはどうしてでしょう。砂場の砂を使わないのはどうして?と聞いてみました。子どもの反応は「だって混ざりやすいから」「お山の砂はカレーとかアイスとかチョコとか作れるから。」とのこと。子ども達は繰り返し遊び込むことで、自然と砂の質の違いに気づくことが出来ていたのです。ただ遊ぶだけでは気づくことができないかもしれない。「遊び込む」ことで得られる知識をこれからも大切にしていきたいです。

今回の名もなき遊びの中には
協力して遊びを展開することで「言葉による伝え合い」が身に付き、自然との関わりの中で「豊かな感性と表現」や「思考力の芽生え」が生まれていることを感じました。(A.H)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。