2024年11月7日木曜日

砂場にタコ 

 



砂場の方から「先生見て!」という5歳児の子の声が聞こえてきます。行ってみると、そこには凸凹としたものがたくさんできていました。作り方を聞いてみると①小さな山を作り真ん中を窪ませる、②その窪みに水をかける③周りの砂を払っていく。すると、水で固まった砂だけが綺麗に残り、凸凹の作品が完成するのです。「タコの吸盤みたいでしょ!」と、砂場中にたくさんの吸盤を作っていました。吸盤を作り終えると、「この土の凸凹で今度は何が作れるかな?」と次の作品に取り掛かっていました。


今回の名もなき遊びの中には

砂と土だけを上手に使ってタコの吸盤に見立てようとする豊かな感性と表現力、友達と協力して1つの作品を作り上げる共同性が感じられました。また、どのくらい吸盤が出来上がったか数を数える姿からは、数量や図形への関心・感覚の芽生えを感じます。次はどんな作品を作るか相談したり、それを形にするために考えたりする思考力の芽生えも感じ取れました。(I.F)


土のにおい

 


畑でお芋掘りをしたのは先週のこと。お砂場が好きな子ども達ですが、あれからちょっと違ったお砂遊びに夢中です。やってきたのは年長さんの畑。空いたプランターにはお芋掘りをした時と同じ色の濃い土が入っています。白く見えるのは肥料で、土を掘るとお芋掘りの時と同じ匂いがします。一人の子どもの洋服に土が付きました。手で払い落とそうとしますが砂場の砂とは違いなかなか落ちません。更に掘っていくと小さな昆虫が出てきました。これも砂場では体験できないこと。子ども達の心を掴んで話さないのはそんなところにあるのかもしれません。

今回の名もなき遊びの中には

手で触れながら、土の匂いや感触、生き物にも触れ合える。そうして自然との関わりを楽しんでいるのでしょう。(A.H)


2024年10月1日火曜日

 入らない玉  

 


年長児の運動遊びに向けて、玉入れの道具を準備した次の日のことです。2歳児クラスのS君が園庭倉庫から柔らかい玉を一生懸命運んでいます。何をするのかと見守っていると宝島下に常設された雨樋のピタゴラ装置に乗せ、転がる玉を見つめていました。何度か転がすと何かひらめいたようで、お砂場用の小さなバケツを着地地点に置きました。バケツの中に玉は入りません。年長児だったらバケツの位置を調節するでしょう。しかしまだ2歳児、バケツの位置は変えずに何度も玉を転がしいつか入るのではないか?とチャレンジしていました。

今回の名もなき遊びの中には

玉を転がしているうちに、最後に玉が入る場所があったら面白いのではないかと感じバケツを着地地点に持ってきたことに思考力の芽生えが感じられました。今の年齢でこの経験が積み重ねられ、大きくなった時にさらに面白いことを考える力が付いていくのではないかと思いました。 (S・T)


タンバリンと扇風機  

 


お部屋で楽器遊びをしていたAくん。きれいなカラーテープつきのタンバリンを使っていました。ふと近くにあった扇風機に目をやったかと思うと、タンバリンを扇風機にかざします。カラーテープが風になびく様子をじっと見つめていました。しばらくすると、今度はタンバリンの角度を変えてみます。カラーテープのなびく方向を確認しているようでした。そのうちに「この穴に入れてみよう」と呟くと、タンバリンの側面に開いている穴から風を通したらどうなるかを、確かめていました。

今回の名もなき遊びの中には

風になびくテープを見て面白い、きれいだと感じる豊かな感性と、1つの閃きから、次はこうしたらどうなる?と考えを巡らせ試していく思考力の芽生えが感じられました。(M.O)


2024年8月19日月曜日

音の力

 


クラスでダンス遊びをしていたある日のこと、4歳児のKくんが自分の持っていた車の玩具をスピーカーのてっぺんに乗せました。すると…音の振動に合わせて車が少しずつ動き出します。驚いたK君はそこにまた玩具を乗せて「わ〜!動いた!」と不思議顔。その不思議を友達にも共有し、みんなで観察が始まりました。そこで気づいたのは音を小さくしてみると玩具は動かず、音を大きくすればするほどその振動で玩具が動きだすことでした。玩具だけではなく「外で工事している車も震えているね!お部屋にまで届いているよ!」「声はどうかな?」と自分の喉を触って確かめるなど、音と振動の様々な発見をした子ども達でした。

今回の名もなき遊びの中には

 音を出すには振動があることへの気づき、それを友達と共有しながら発見をする協同性やそこから身近な物ではどうかを考えたり、確かめたりする思考力の芽生えを感じました。(S・I)


光に呼ばれて

 


 保育室を暗くして、光る玩具で遊んでいたときの事。アルミ缶の中に入れた光る玩具が、中で反射してより一層きれいに光る事に気がついたY君。しばらくじっと見つめては、アルミ缶を振り、それを何度も繰り返します。保育室内が暗いからこそ気づくことの出来た科学的な発見に、Y君の知的好奇心が爆発した瞬間でした。

今回の名もなき遊びの中には

缶の中できれいな光を発見した時に、缶を振ることでどうなるのかを考え、実行したことが思考力の芽生えに繋がっているのが分かります。また、その光の変化に気づくことが出来たのも、豊かな感性と表現が備わっているからこそだと感じました。(C.G)


2024年7月9日火曜日

地面の下にあるもの

 


2歳児のAちゃんとBちゃんが地面から出ている「なにか」を発見。引っ張ってみるものの、二人の力ではびくともしません。近くにいた先生やお姉さんたちの力を借りて再挑戦しますが、地面から伸びているものはどんどん長くなるだけで地面からは抜くことはできず…。大人から見れば地面から伸びているものは「木の根っこ」と一目瞭然ですが、子どもたちはもう一度引っ張ったり、穴を掘ってみたり、穴を覗いてみたりと、地面に続いている「なにか」に想像力が膨らみます。「きっとこの下にはバナナとイチゴとジュースとメロンがあるんだよ!」と、大好きなものがたくさんの幸せ空間になっている想像し、嬉しそうな子どもたちでした♡

今回の名もなき遊びの中には!

・子どもたちで協力することでの協同性や思考力の芽生え、想像したことを相手に伝えることでの豊かな感性と表現が育まれていると感じました。(S.K)