レゴで遊んでいたA君。笑いながら担任の腕をつかむと、じょりじょり剃る真似をして見せてくれました。なんと、レゴはカミソリに大変身!上手な手つきだったので、人形の動物たちもお願いしてみると丁寧に剃ってくれました。楽しく遊ぶ姿を見ながら、つい、自分の腕を見つめる担任でした。
今回の名もなき遊びの中には、
大人の日常の行動を鋭い観察力で遊びに繋げています。また、担任を観察する中できれいにしてあげようと思う優しい気持ちが育っていると感じる一面でした。
布佐宝保育園|牧の原宝保育園の子供たちは、毎日いきいきと遊んでいます。遊びの中には、一見すると取るに足らない、名前をつけようにもつけがたい遊びがたくさんあります。わたしたちは、これら「名もなき遊び」に名前をつけて、辞典を作ることにしました。
今回の名もなき遊びの中には、
大人の日常の行動を鋭い観察力で遊びに繋げています。また、担任を観察する中できれいにしてあげようと思う優しい気持ちが育っていると感じる一面でした。
園庭に落ちている様々な丸い石を拾い集めるSくん。「恐竜のたまご」と言いながら大事に拾います。それを見ていたKくんも一緒に集め始めました。石(=たまご)を二人で「生まれるかな?」「生まれないね」と問いかけながら観察します。すると今度は集めた石(=たまご)を硬いところで「コンコンコン」と打ちつけ、フライパンに入れて「ジュージュー」と言いながら焼きます。料理ができあがると二人で手を合わせて食事をしていました。子ども自身の想像から身近な物がいろいろな遊びに変わっていく瞬間でした。
今回の名もなき遊びの中には!
・石をたまごに見立てて遊びを展開したり、たまごは割れるという概念から実際に行動したり思考力の芽生えを感じます。
また、「割れないね」「いただきます」など日常生活の言葉や友達とのやり取りで経験したことなどを言葉で伝えたり、話を聞いたりして、伝え合いを楽しむ姿が育まれています。
(S.I)
色水で作った氷のペンで、白い紙にお絵かきをしたA君。鮮やかな緑色が描かれていました。その後、桶の中の水に紙を入れると描かれたはずの色がふわぁ〜っと広がっていきます。A君は「みどりだー。」と言いながら透明な水に混ざっていく緑色から目が離せません。水と色から生み出された発見に、心を躍らせていたのでした。
この名もなき遊びの中には!
・色水氷で描いた色が乗った紙を水の中に入れてみようと自ら考え、実行した姿に思考力の芽生えが感じられます。
・ただ描くだけでなく、それを水の中に入れたことでどんな事が起こったのかを見て、感動する姿から豊かな感性と表現が見られます。(C・G)
この名もなき遊びの中には!
・ブロックを道路に、新聞紙をゴミに見立てるところでは思考力や豊かな感性と表現が見られます。
・「道路にあるゴミだよ」と言葉で作ったものを表現する様子は言葉による伝え合いが見られます。(A・K)
「今日は寿司を作るんだ」砂場でいつものようにごっこ遊びを楽しむA君、地面に落ちていた木の棒を持ったまま、お寿司を入れる器を探しに出掛けたのですが、コップを手に取り、棒をじっと見つめた次の瞬間!さっと棒にコップを被せるとくるくるくる〜と回し始めました。なぜ、人は丸い物と棒をみると回したくなるのでしょうか?
今回の名もなき遊びの中には、
見立てて遊ぶ力が育っています。4歳になると、目の前にある道具を頭の中で組み合わせ何かに見立てて遊ぶ力が発達します。丸いコップ(回る)と棒(かき混ぜる)が組み合わさると・・・コマかな?ヘリコプターのプロペラかな?といろいろなイメージが膨らんできます。また、回すことが出来た。という成功体験の後は「もっとやりたい」という意欲に繋がっていきます。
積み木といえば、組み合わせて家を作ったり、高く積み上げたりするのが定番の遊び方ですが、丸い積み木が転がることに気がついたYくんが床の上を転がし始めました。転がすことを楽しんだ後は、長い積み木を持ってきて転がってきた積み木をテニスのように転がし返します。わずか2つの積み木で楽しそうに遊ぶYくんのアイデアに、周りの子も吸い込まれるように集まり楽しみました。
・今回の名もなき遊びには…
「丸が転がる」「長い積み木を当てたら別の方向に転がっていく」という図形への
関心・感覚、思考力の芽生えが見られました。(M.S)
・今回の名もなき遊びには...
レゴの形状からカーキャリアを想像してミニカーを組み合わせるなど、物や形の性質を捉えて見立てる思考力や表現力が育っていると感じました。(R.K)
この日は急な雷雨があり、激しい雨が降りました。台に乗り、高い窓から外を見ていたわかば組の子どもたち。そこで見やすいように大きな窓を開けてみました。
普段は窓を開けるとテラスへ駆け出す子どもたちですが、あいにくの大雨。きちんと入口で止まって外を眺めます。見守っていると、そろりと一歩ずつ人工芝のテラスへと向かっていく子が出てきました。大雨だから行ってはいけないことを子どもなりに理解しているのでしょうか?ゆっくりと前へ進む姿から、足裏の感覚で濡れていない場所を感じながら進んでいる様子がわかります。パーゴラから雨粒が頭に落ちると「きゃー」と室内に戻ってきては、また一歩踏み出し…。思いがけず頭から足裏まで全身で雨を感じることができた子どもたちでした。
・今回の名もなき遊びには…
足裏の感覚で濡れている場所を探したり、「行っていいか?」と子どもながらに良し悪しを考えることで、自然との関わりや道徳性、規範性の芽生えがみられました。(Y.K)
待ちに待った水遊びのスタートです!保育園では井戸水を使用しているため、水道水に比べて冷たく、気持ちがよく、遊びが盛り上がります。しかし、水に触れ続けると体が冷えてしまうことも…。そこで考えた、子どもたち。気持ちよく寝転ぶだけじゃなく、日光浴をして体温を上げ、再び水遊びに向かいます。スロープに寝転び、なんだか傾斜も気持ちよさそう♡良いスポットを見つけていました。
今回の名もなきの遊びの中には!
自分で、冷えを感じ、体温を高めようと工夫する姿がみられました。成長とともに、そして遊びの中からも、自分の身体のことを知ることができ、「健康な心と体」に繋がっていきます。
園庭の植物を見ながら、「キャベツ?」と聞いてきた2歳のS君。よく見ると、たしかにキャベツの葉にそっくりです。
担任が葉っぱに手のひらを重ねると、S君も同じように手のひらを重ねました。「大きい!」と、葉っぱの大きさに驚いています。重ねたことにより、自分の手よりも大きいことに気が付いたS君。その後、園庭に生えている植物の葉っぱに次々と手のひらを重ねては、「大きい!」「小さい!」と比べ合いをして楽しんでいました。
今回の名もなき遊びの中には!
日常の何気ない会話や遊び、環境の中で、少しずつ身の回りの形、大小、長短、数などに気づいていることを感じました。
今回の名もなき遊びには…
自ら興味のもった玩具を目標にハイハイで移動をする身体を動かす健康な心と体、この中には何があるのか?という思考力の芽生えが見られました。(Y.I)
満開だった園庭の桜が散り、地面にはその花軸やがくがたくさん落ちていました。5歳児のT君はその花屑を熊手で集め亀の容器に集めます。それはそれはたくさん集め、最後には自分もその中へ。「さくらのお風呂だ!」と楽しむT君の姿に、熊手が自然と湯かき棒に見えてきます。色は残念ながら茶色に変わってしまっていた花屑でしたが、混ぜるたびに茶葉のような爽やかな匂いがし、その贅沢なさくら風呂をしばらく楽しんでいました。 今回の名もなき遊びの中には! たくさんのさくらの花屑を根気よく集める健康な心と体、それをお風呂に見立てた思考力の芽生えや自然との関わりが、この遊びの中から感じられました。(Y・S)
T字スコップを手に、KくんとRちゃんは園庭探索をします。2人の目に留まったのは垣根にある木々です。Kくんがはじめに木の幹を叩いてみます。「う〜ん」というと隣の木に移り、またトントン、と叩いて音を確かめました。それを見たRちゃんも一緒に木を叩いてみたり、揺らしてみたり… 。そこから「う〜ん」「これはどう?」「あはは楽しい!」と、2人で考えたり、笑い合ったりしながら木の点検は続いていくのでした。
今回の名もなき遊びの中には・・・
・2人で楽しそうに木々を叩きあう姿には、お友達と一緒に過ごす中で協同性や社会生活の力が育まれています。また、木ごとの音の違いにも気が付き、身近な自然現象に興味・関心が高まっているように感じました。(S・N)