2024年8月19日月曜日

音の力

 


クラスでダンス遊びをしていたある日のこと、4歳児のKくんが自分の持っていた車の玩具をスピーカーのてっぺんに乗せました。すると…音の振動に合わせて車が少しずつ動き出します。驚いたK君はそこにまた玩具を乗せて「わ〜!動いた!」と不思議顔。その不思議を友達にも共有し、みんなで観察が始まりました。そこで気づいたのは音を小さくしてみると玩具は動かず、音を大きくすればするほどその振動で玩具が動きだすことでした。玩具だけではなく「外で工事している車も震えているね!お部屋にまで届いているよ!」「声はどうかな?」と自分の喉を触って確かめるなど、音と振動の様々な発見をした子ども達でした。

今回の名もなき遊びの中には

 音を出すには振動があることへの気づき、それを友達と共有しながら発見をする協同性やそこから身近な物ではどうかを考えたり、確かめたりする思考力の芽生えを感じました。(S・I)


光に呼ばれて

 


 保育室を暗くして、光る玩具で遊んでいたときの事。アルミ缶の中に入れた光る玩具が、中で反射してより一層きれいに光る事に気がついたY君。しばらくじっと見つめては、アルミ缶を振り、それを何度も繰り返します。保育室内が暗いからこそ気づくことの出来た科学的な発見に、Y君の知的好奇心が爆発した瞬間でした。

今回の名もなき遊びの中には

缶の中できれいな光を発見した時に、缶を振ることでどうなるのかを考え、実行したことが思考力の芽生えに繋がっているのが分かります。また、その光の変化に気づくことが出来たのも、豊かな感性と表現が備わっているからこそだと感じました。(C.G)


2024年7月9日火曜日

地面の下にあるもの

 


2歳児のAちゃんとBちゃんが地面から出ている「なにか」を発見。引っ張ってみるものの、二人の力ではびくともしません。近くにいた先生やお姉さんたちの力を借りて再挑戦しますが、地面から伸びているものはどんどん長くなるだけで地面からは抜くことはできず…。大人から見れば地面から伸びているものは「木の根っこ」と一目瞭然ですが、子どもたちはもう一度引っ張ったり、穴を掘ってみたり、穴を覗いてみたりと、地面に続いている「なにか」に想像力が膨らみます。「きっとこの下にはバナナとイチゴとジュースとメロンがあるんだよ!」と、大好きなものがたくさんの幸せ空間になっている想像し、嬉しそうな子どもたちでした♡

今回の名もなき遊びの中には!

・子どもたちで協力することでの協同性や思考力の芽生え、想像したことを相手に伝えることでの豊かな感性と表現が育まれていると感じました。(S.K)


土を剥がす

 


たくさん雨が降ったあとの朝の園庭は、誰の足跡もなくまるで砂浜のようです。2歳児クラスのSちゃんは、大きいスコップを使って熱心に土の表面をはがそうとしています。自分の納得いく大きさにきれいにはがせるまで何箇所も足跡のない場所を探してはがし続けます。やっとの思いでスコップの面積一面にはがせると、その土の板を手に取り、近くにいた職員に嬉しそうに見せてくれました。その瞬間、土の板はクッキーサイズになってしまいましたが、がんばっている姿を見てもらい満足そうなSちゃんでした。

今回の名もなき遊びの中には!

・雨上がりの土の変化に気づく自然との関わり、道具を使って成形できる技術を見出す思考力の芽生えを感じました。そして、諦めずに自分の納得いくまでやり続け成果を人に認めてもらえる喜びを表現してくれました。(U.N)


2024年6月12日水曜日

葉っぱのシール 


 雨上がりの園庭。ふと土管を見ると葉で飾り付けられたおしゃれな土管がありました。その近くでは3歳児のRちゃんが葉に泥をつけて次の飾りをつける準備をしていました。葉を土管に貼っていく中で葉が途中で剥がれ落ちたり、上手くくっつかなかったりと何度も失敗。しかしRちゃんは諦めず、なぜ剥がれ落ちてしまうのかをよく考え、試行錯誤していました。そしてその結果Rちゃんは上手くくっつける方法を発見!葉に泥をたくさん塗るとよくくっつくことに気が付いたのです。それからは葉にたくさんの泥をつけて葉っぱのシールを楽しんでいました。

今回の名もなき遊びの中には

・雨上がりならではのたくさんの落ち葉とぬかるんだ地面を遊びに取り入れたり、葉と泥の自然の不思議さや性質を確かめたりする姿から自然との関わりが育っていくと感じました。また、失敗をしても何度も試行錯誤する姿から思考力の芽生え、豊かな感性と表現に繋がっていくと感じました。

・Rちゃんの発見や気づきを他児に話すことで言葉による伝え合いや協同性にも繋がっていき、今後遊びが更に広がっていきそうです。


ブロックのびゅんびゅんごま

 


 5歳児が好きな遊び、びゅんびゅんごま。上達すると、手だけでなく足を使って回したり、手足を使って2個のこまを回すなど遊び方も発展していきます。この日、びゅんびゅんごまで遊んでいたAちゃんが床に落ちているドーナツ型のブロックに目を向けました。そして、こまの紐にそのブロックを通し、びゅんびゅんごまを回しながらそのブロックも一緒に回すといった技に挑戦し始めます。見事1個目が成功すると次は2個…すると、そんな面白い遊びをしていたAちゃんにBくんが気付き、すかさず同じフロックをたくさん集めて持って来てくれました。一気に数が増え5個目を成功させたところで、Aちゃんはブロックの数が多い方が回しやすいということに気付きます。そこからはブロックの数が一気に増え、最終的には8個ものブロックをびゅんびゅんごまと一緒に回すことに成功するのでした。

今回の名もなき遊びの中には

 穴の空いたブロックに目を向け、びゅんびゅんごまとブロックを一緒に回すといった発想に、豊かな感性と表現力が育まれていることを感じました。また、ブロックの数を増やしていきながら、考えたり工夫する中で、数が多い方が回しやすいということに気付いた思考力は素晴らしかったです。途中から友達が協力してくれたことで遊びが更に盛り上がり、2人で楽しそうに達成していく姿も印象的でした。(Y.S)




2024年5月9日木曜日

ドラゴンワールド 

5歳児のSくんを筆頭に男の子たちが連日積み木を使ってタワーを作って遊んでいました。この日は「ねえ、ドラゴンたちをここに入れてあげよう。」「うん、いいね。」と、楽しそうな会話が聞こえてきます。どうしたらドラゴンが表現できるのか、飛んでいるように見えるのかを考え、洗濯ばさみを使ってドラゴンを作ることに。出来上がったドラゴンを飛んでいるかのように動かし「ドラゴンワールドだよ!」と嬉しそうに教えてくれた子どもたちでした。大きなドラゴンから小さなドラゴンまで、洗濯バサミの色も工夫し見ているだけで楽しい世界観が伝わってきます。タワーもどんどん進化していて明日も遊びが続いていきそうです。

今回の名もなきの遊びの中には

友達と同じイメージを共有して遊んだり一緒に作り出す協同性や思考力の芽生え、積み木でタワーを積み上げていく数量、図形への関心感覚、洗濯ばさみをドラゴンに見立てる豊かな感性と表現、言葉での伝え合いなどこの遊びの中には保育における子どもの10の姿につながる姿がたくさん見られました。何日も続いているこの遊び。これからも子どもたちのイメージする世界に共感しながら子どもたちが展開していく遊びを見守っていきたいと思います。   (Y.K)