今回のなもなき遊びの中には
・草に土をかけたことによって草の面白い動きに興味を持ち、自然との関わりを楽しんでいる姿が見られました。また、土を両手で掴み、手のひらや指先を使ってパラパラと落とす動きから、手先をよく使い健康な体が育まれていることを感じました。(O・M)
布佐宝保育園|牧の原宝保育園の子供たちは、毎日いきいきと遊んでいます。遊びの中には、一見すると取るに足らない、名前をつけようにもつけがたい遊びがたくさんあります。わたしたちは、これら「名もなき遊び」に名前をつけて、辞典を作ることにしました。
今回のなもなき遊びの中には
・草に土をかけたことによって草の面白い動きに興味を持ち、自然との関わりを楽しんでいる姿が見られました。また、土を両手で掴み、手のひらや指先を使ってパラパラと落とす動きから、手先をよく使い健康な体が育まれていることを感じました。(O・M)
乾燥したこの季節の園庭の土はサラサラで、粒子も細かく触っていて気持ちが良いと感じるのかもしれません。Iちゃんは自分の手にちょうど良いサイズの枝をもち、土の下に枝をくぐらさます。何度か繰り返す動きは、機織りのようです。じっくり取り組んでいるのをみていると少しずつ土の波紋様ができてきました。こんなに繊細な遊びをみつける子どもの感性に感動しました。
今回の名もなき遊びの中には
土に触れて性質に気づき、身近なものを使って形をかえたり、手指を繊細に動かす巧緻性が素晴らしく思いました。美しい模様を作り、集中して取り組む姿は健康な心と体、思考力の芽生え、豊かな感性と表現をみせてくれました。(N.U)
秋晴れの日、園庭に高く上がった国旗の影がきれいに地面にできていました。大人にとっては気にかけずに通り過ぎてしまう影ですが、これに気がついたAちゃんとBちゃんは影の上をジャンプ!今度は両端から別々にジャンプをしていき、また出会うと変な顔をお互いに見せ合って、笑い合いながらまた端の影まで進んで行きました。ただの影さえも遊びに変えてしまう子ども達。子ども達の遊びは無限にあるのだなと改めて感じた出来事でした。
今回の名もなき遊びの中には
影に気が付きそれをジャンプしてみるなど身近な自然現象に興味関心を持ったり、友達と一緒に面白い遊びにして行く豊かな感性と表現が見られました。(S.I)
午睡の時間電気が消えて真っ暗になった室内。ロールカーテンの隙間から光が綺麗に差し込みました。T君は、光がちょうどテーブルの脚に反射して綺麗に広がった部分に気づきました。「きれい〜。」と言って光に重なるようにじっと観察します。しばらく目で見て楽しんだ後、足や顔を光に当てては光の温もりを感じていました。感触が無く、触れることが出来ない「光」も個体と反射することで子どもの心を動かす素敵な遊びに繋がっていました。
今回の名もなき遊びの中には!
日常生活の中で光の存在に気付くことができたのは、健康な心と体が備わっている事が分かります。また、光の屈折や当たる場所、形の変化を視覚的に楽しんでいます。同時に顔を近づけて眩しさや温かさを感じようとする科学的な自然とのかかわりが見られます。(C.S)
緑色の長椅子を木に見立て、そこに手作りの虫を置いて何度も遊んでいたAくんとBくん。ある日そこに新しいアイテムが加わりました。よく見てみるとブロックの付いたオモチャ箱の蓋が立て掛けられています。「虫がボルダリングに登って、木の上の樹液を食べている」とのこと。虫が大好きなAくんとBくんならではの発想でした。
今回の名もなき遊びの中には
保育室にあるものを駆使して木やボルダリングを用意し、手作りの虫を遊ばせるという発想に豊かな感性と表現を感じました。虫のすみかや特性を知り、再現しようとする姿には自然や生き物への親しみや興味関心が感じられ、遊びの中で自然との関わりを持っていました。
また、友達とイメージを言葉で伝えあう力、協力しながら一つの遊びを進める協同性が育っている姿も見られました。(M.O)
園庭の砂が気候の影響で乾燥しており、通った人の足跡がくっきりと付くようになった。それに気づいたHちゃんが、線を書き足して絵を描いた。
靴底の模様ってこんなにいろいろなんだ。誰かの顔や、かわいいお花みたいだね。
秋風が吹き、人が通りすぎたあとはすぐに消えてしまう。まるで夏の思い出のように。(N)
絵本「ねこのおいしゃさん」を読んでから、自分たちもお医者さんになりたい!と遊びが発展した2歳児のお部屋の一角には「すずらん病院」があり、毎日たくさんのお医者さんや患者さんが通っています。病院には聴診器や体温計、ハサミやペアン(刃のない挟む器具)もあります。今日の患者さんはお医者さんから体温計を渡されると、脇に挟まず、なんと!歯を磨き始めました。体温計は歯ブラシに変わったのです。大人と違い、柔軟な考えを持つお医者さんは、この後怒ることもなく、自分まで歯を磨き始めました。今日の診察は「歯磨き指導」になりそうですね。
今回の名もなき遊びの中には
・体温計の形を見て、歯ブラシに見立てるユニークな発想は、豊かな感性と表現が備わっていることが感じられます。
・お友達の発想を面白いと感じ、一緒に遊びを共有して楽しめるところが、共同性を感じました。
・絵本や病院に通う自分の実体験から、「病院ごっこ」を通して、健康な心と体や言葉による伝え合いが育っています。(C・K)
フラフープを出して遊んでいたときのことです。たくさん並んだフラフープをジャンプして遊んでいる子が多い中、どこからか「ブッブー!」と声が聞こえてきました。見てみると、1歳児のA君がフラフープを線路のようにして車や新幹線を走らせて遊んでいます。それに気がついた他の子ども達もフラフープを横に並べ同じように車を走らせていました。他にも食べ物や人形を並べてみる子がいるなど、フラフープ1つでも様々な遊び方を楽しんでいました。
今回の名もなき遊びの中には
フラフープが線路に見え、車を走らせてみよう!と新しい遊び方を考えた思考力の芽生え、また、お友達の遊びを見て楽しそう、一緒にやってみたいと真似て遊びが広がっていく姿に共同性を感じました。これから言葉が更に増えていくことで言葉による伝え合いが芽生え始め、更に遊び方が広がっていくのではないかと感じました。(I.F)
1歳児でお絵描きあそびをした日のこと。最初はカラーペンでお絵かきを楽しんでいたA君。しばらくすると「いないいないばぁ!」という声が聞こえてきます。見てみると指にペンのキャップはめて、それをスポン!と抜きいないいないばぁ遊びをしていました。それを見た他の子たちも指にキャップを付け始め、5本指全部にキャップをつける子もいました。お互いに手を見せあい自慢気な顔をしていました。
今回の名もなき遊びの中には
ペンは描くだけではないということに気が付き、キャップを指にはめてみる行動に思考力の芽生えを感じました。友達同士で互いに真似をしあい、遊びの輪が広がっていき一緒に表現する過程を楽しむ姿に豊かな感性と表現が育まれていると感じました。(S・T)
穴の空いた容器に物を落としてあそぶことが好きな1歳児のAくん。この日もコインを穴から落として遊んでいました。すると、床にふと良い隙間を発見!コインを嬉しそうに集めて一枚一枚真剣に、隙間に入れて遊んでいました。コインがすっぽりハマるその感覚が楽しかったのでしょう、A君の顔は達成感と満足げな表情で溢れていました。
今回の名もなき遊びの中には
いつもの遊び方をしていた時にふと何かに気が付き、やってみようと行動に移した姿を見て思考力の芽生えを感じました。また、その姿を見て他のお友達もやってみたい!と更に遊びの輪が広がることもあるでしょう。そういった姿は豊かな感性と表現や友達との関わりにも繋がっていくと思います。今回の名もなき遊びはじっくりと遊ぶことが好きなAくんならではの発見だったのかもしれません。日常には沢山の遊びのヒントが隠されているのだなと教えてもらいました。(A.Y)
園庭や散歩先で春探しをした5歳児。特に虫探しに夢中で園庭に出ると入れ物やかごを片手に走り回っています。そんなある日、組み立てたマルチパネルのほうから「いらっしゃいませー!昆虫館ですよ!」という大きな声が聞こえてきました。子ども達は園庭で捕まえた虫たちを種類別に分けてお客さんに見てもらえるように遊びを発展させていたのです。その後、マルチパネルが狭いことに気が付き、園庭の広い場所へ移動して昆虫館を再オープンさせていました。
今回の名もなき遊びの中には
春探しを行ったことで身近な自然との関わりを経験し、そこから虫の命を大事にしつつ虫の名前や何を食べるのかを調べる姿がありました。探した生き物を大事にしながら昆虫館を作ってみようとする思考力や、友達とマルチパネルで建物を作る人、虫を捕まえる人と役割を決め共同性を大事にした関わりが見られました。(M・S)
「ああ、今日はなんだかやる気が出ないなあ」という時に役立つのが、この「がんばりスイッチ」です。ないしょですが、園長先生は毎朝スイッチを入れにくるそうですよ。
【使用方法】
空を見上げながらオンしてみましょう。口角を上げるとなおよろしい。たちどころにやる気がみなぎってきます。
【設置場所】
牧の原宝保育園の園庭のどこか。(探してみてね!)
新年度がスタートし、新しい環境に興味津々の子どもたち。ダンボールの中や狭い場所も大好きです。
この日、外用のシートをしまっているお部屋の隅っこが、シートを出したことにより、「隙間」として1才児の新入園児のA君の目に留まりました。しばらく覗き込んでいたAくんでしたが、次の瞬間、横歩きでゆっくりとその隙間へ。すっぽり入ると身動きがとれないほどの狭さの隙間に安心するのか?嬉しいのか?一人で静かに入り込んでいました。その姿を同じクラスのお友達に見つかってしまうと、僕も私も入りたい!と子どもたちにとって魅力的な「隙間」となりました。
今回の名もなき遊びの中には
子どもたちにとって狭い隙間や穴は、探究心がくすぐられるものですね。今回の遊びは、どうすれば入れるか?考えたり、危険を察知したり、その先に何があるのかワクワクしたり・・思考力や空間認知力につながる行動だなと思いました。他のお友達も気づき、「順番こ」で入ったり一緒に入ってみたりと、お友達との関わりにも繋がりました。できる限り子どもの探究心のくすぐられるような環境づくりをしたり、危険がないように見守っていきたいです。(Y.K)
皿に残ったおかずを一か所に集めて食べやすくすること。
【用例】
「先生、あつまれして!」「あつまれすると残さず食べられるね」
【参考】
呪文と勘違いした新人の先生が、お皿にむかって「あつまれ!」と叫んでいるのを見かけることがあるが、誤った用法である。
エパミナンダス博士が作った「なかなおりスイッチ」は、どんなにひどいケンカをしている二人でも、たちどころに仲直りができてしまうという素晴らしい発明品です。大人にも効果があるようですよ。※個人の感想です。
【使用方法】
手をつなぎながら一緒にスイッチを入れてみましょう。3秒後には仲直り完了です!
【設置場所】
牧の原宝保育園の園庭のどこか。(探してみてね)
毎日元気いっぱいの子どもたちの声が部屋中に響き渡っています。普段はお部屋の中を歩きまわったり外に向かって声を出したりしていますが、この日は個人ロッカーの空いているところに頭を入れて大きな声を出していました。その小さな空間で声を出すと、自分の声が反響していることに気が付いたA君。声のボリュームを変化させたり歌を歌ったり、まるでそこは小さなカラオケボックスのよう!楽しく遊んでいるA 君の姿を見てB君、Cちゃんも仲間に加わり歌うことやロッカー内に入る事を楽しんでいました。
今回の名もなきから
普段から生活の中で使用している用具を使って遊びに発展していることから「思考力の芽生え」「豊かな感性と表現」が育っていると考えられます。また、友達と言葉などのやり取りやが生まれると「共同性」「言葉による伝え合い」が芽生えるのではないかと考えます。(Y.Y)
最近型はめパズルに夢中のA君。パズルで遊んでいる時にティッシュペーパーの空き箱を見つけました。その中にパズルを「ポトン」と落とし、振ってみると「カタコト」といい音がすることに気づきます。もう1つ入れると「カタコト、カタコト」。もう1つ入れると「ガタゴト、ガタゴト」。入れるたびに音の大きさも変わっていきます。偶然の手作り楽器で音の違いを楽しんで遊んでいました。
今回の名もなき遊びから
いつもの型はめパズルを箱の中に入れる事から始まった「思考力の芽生え」とパズルを箱に入れた時の音を感じとり何個も入れる事により振った時の音が変わっていく事を楽しんでる「豊かな感性と表現」が育っているといると考えられます。(R.K)
雨上がりでよく晴れた午後のとある日。ふと水道を見ると太陽が窓に反射したのか、水道の一部が虹色になっていました。保育教諭が発見し、近くにいたAちゃんに「みてみて!」と教えると、「虹だ!なんでここにあるの?」と興味津々!気になって見に来た友達と一緒に水道にある虹の謎の考察を始めました。「石鹸があるから虹ができるんじゃない?」「空から落ちてきたんだよ!」と子どもたちらしい考えが飛び交います。触ってみたり、水を流してみたり、手のひらに虹を映してみたりしますが、ますます謎は深まるばかり…。その後、部屋の窓にも反射した虹を発見した子もいましたが、水道の虹の謎は解明できず。答えがわかる子は出てくるのでしょうか…?まだまだ難しいので「虹さんが空から落ちてきた」ってことにしておこうと思います。
今回の名もなき遊びから
水道の虹の謎を子どもたち同士で話し合う姿から「共同性」「思考力の芽生え」「言葉による伝え合い」が育っていると考えられます。また、あるはずのない場所になぜ虹があるのかを実際に触ったりしながら想像することで「自然との関わり」「豊かな感性と表現」が身についているのではないかと思います。(S.K)
ある日、わかば組で風船遊びをしていると、とんでいった風船がたまたま加湿器の上に。風船は加湿器の上部から出る冷たい風に乗ってそのまま浮き上がりました。不思議なことに風船は飛ばされることなくずっと空中に浮遊していました。その様子を見た子どもたちは、なんとか風船を取ろうとままごとの包丁など長いものを持ってきて浮遊している風船を取ろうとします。風船が取れるとまた浮遊させてみたり、他の風船も持ってきて3つ同時に浮遊させてみたり、ままごとのお皿を浮かせようと置いてみたりと目の前の不思議な現象に対していろんなことを試して遊ぶ子どもたちでした。
今回の名もなき遊びの中から
風船を増やしても浮くのか、なぜ浮いているのか、手で叩いたら取れるのかなどを遊びの中で考え実際に色々なもので試していたていたことから「思考力の芽生え」が育っていると考えられます。また、重さのあるおもちゃは浮かないということを感覚的に理解し、風船を浮かばせていたことから、「数量・図形、文字等への関心・感覚」が育っていると考えられます。(W.K)
ゆり組の部屋に、製作用で何かに使えそうかなと職員が用意した大きなダンボールがありました。それを発見した子ども達は、初め中に入ることだけを楽しんでいましたが、そのうち更に居心地の良い場所へと、窓を作ったり、中に椅子を並べてみたり、最終的には更にダンボールを付け足し広い秘密基地へと大変身させました。子どもたちの様々なアイディアからゆり組の部屋に新しい遊び場の誕生です。ちなみに、この場所は子どもたち専用の秘密基地のようで、職員が入ろうとすると「大人は立入禁止です!」と言われてしまうのでした(笑)
今回の名もなき遊びの中から
どんな秘密基地にしたいか友達と協力して作ることから「共同性」、話し合いをして様々なことを決めるため「言葉による伝え合い」が必要になってきます。更に居心地の良い秘密地にするために様々なアイディアを考える「豊かな感性と表現」が育ちます。また、どんな材料を使うか、どのくらいの量が必要なのかを考えることで「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」を自然と遊びの中で身につけているのだと感じました。(I・F)